『レッド・ノーティス』の意味は国際手配書!映画から英語を学ぶ

当ページのリンクには広告が含まれています。
『レッド・ノーティス』の意味は国際手配書!映画から英語を学ぶ

この記事では、Netflix配信のオリジナル映画『レッド・ノーティス』(Red Notice)から、英語を学んでみたいと思います。

タイトルの英語「Red Notice」の意味は、インターポールが発行する国際手配書のことです。

これを含めて、知っておくと役立つ映画内の英語表現などをピックアップして、解説していきます!

なお、劇中のセリフを引用しますので、ちょっとのネタバレも避けたい方は、ぜひ映画をご視聴後に読んでみてください。

目次

レッド・ノーティス(Red Notice)の意味

レッド・ノーティスは、英語で書くと「Red Notice」となり、大文字表記にされることが多いです。

「Red Notice」は映画の冒頭でも説明があるように、「インターポール」(Interpol)が発行する国際指名手配犯の逮捕状のことです。

直訳すると「赤い警告」となりますね。

日本語にすると「国際手配書」と表せますが、あくまで日本語でわかりやすくするための言葉です。

「Red Notice」という英単語そのものを、インターポールに結び付いた固有名詞として考えてください。

ちなみに、インターポールの正式名称は「The International Criminal Police Organization」(国際刑事警察機構)です。アニメ『ルパン三世』の銭形警部や、ゲーム『ストリートファイター』の春麗などが所属しているので、なじみ深い人も多いのではないでしょうか?

国をまたいで捜査するので、インターポールが最重要指名手配をすれば国際的な指名手配となります。

なので、使われる文脈も、インターポールに連動することが多いです。

Interpol issued a Red Notice for John Smith.
「ジョン・スミスに対してインターポールは国際指名手配をした」

An Interpol Red Notice was issued on July 1st for John Smith.
「7月1日にジョンスミスに対してインターポールのレッド・ノーティスが発行された」

普通の警察が指名手配犯に逮捕状を出しても、「Red Notice」とは言いません。

ただ単に「指名手配」と言いたいときには「wanted」を使って、

  • wanted person(指名手配犯)
  • be wanted(指名手配されている)

などといった言い方をします。

実際、映画『レッド・ノーティス』の中でも、「wanted」を使ったセリフが出てきます。

Because you’re wanted in 18 separate countries, I get to choose which one of them detains you until trial, given your escape history.
「18カ国で指名手配されているから、脱走歴を考慮して、裁判までどこで勾留するかを私が選ぶことになる」

インターポール捜査官ダスが、泥棒のブース(役:ライアン・レイノルズ)に対して言うセリフです。

脱走できないように、一番辛い刑務所に入れてやると暗に言っています。

「which one of them ~」は関係詞の文法です。

「which」以降がひとつのまとまりになっていて、「one of them」が主語の役割を果たしていますね。

How does it feel to be sold out by the most wanted art thief in the world?
「世界最高の泥棒に売られた気分はどうだ?」

「most wanted」は直訳すれば「最重要指名手配犯」となります。

FBI捜査官のハートリー(役:ドウェイン・ジョンソン)が、ブースに言うセリフです。

劇中では、ブースは世界一かどうかというポイントで話しているので、字幕で「世界最高の」となっています。

ちなみに「逮捕状」は、

  • arrest warrant
  • warrant of arrest

などと言います。

余談ですが、「Red Notice」に似た単語で、「Burn Notice」というのもあります。こちらは、スパイの世界で使われる警告書のことです。

これをタイトルにしたアメリカのドラマ『バーン・ノーティス』が2010年前後に流行っていました。

『レッド・ノーティス』に出てくる役立つ英語表現

『レッド・ノーティス』から、気になった英語表現をピックアップしてみました。

映画を見た人は、ぜひチェックしてみてください!

I’m really starting to not like you.
「本当にお前のことが嫌いになってきたよ」

ハートリーが、ブースとビショップ(役:ガル・ガドット)に対して、それぞれ言うセリフです。

「start to ~」で「~することを始める」というのは、中学2年生あたりで習う「不定詞」を使っています。

が、ここに「not」を入れて、否定にする形にするパターンはあまり見かけたことがないのではないでしょうか。

こういう否定の形も覚えておくと、表現の幅が広がりますね!

I’m being set up.
「はめられたんだ」

She set me up.
「彼女が俺をはめたんだ」

「set up」は、アクション系の映画ではよく出てくるフレーズです。

誰かのワナや仕掛けに、まんまとはめられたといったシチュエーションで使います。

自分を主語にして受け身の形で使うか、はめた人を主語にして使うこともできますね。

『レッド・ノーティス』では、ハートリーがローマで逮捕される瞬間と、武器商人の金庫で捜査官ダスに問い詰められたときに登場します。

Read the room.
「空気を読め」

日本でも「空気を読む」という表現は、けっこう流行ったと思います。

空気というのは物質的な空気のことを指すわけではなく、その場の「雰囲気」を指しています。

その部屋にいる人たちの態度や空気感を察するという意味合いですね。

学生だった頃、周りの友達が「空気を読む」をそのまま英訳して、「read air」と言っていたのを覚えています(笑)

『レッド・ノーティス』では、ブースが武器商人の金庫室の中でハートリーに向かって吐き捨てます。

It’s not that I don’t care about you. It’s that I don’t care about anyone.
「あんたのことを気にかけていないってわけじゃない。他の誰のことも気にかけていないってことだ」

「It’s not that ~」は、that以下のことを全部否定したいときに便利な表現です。

「~ってわけじゃない」と言いたいときに使えます。

たとえば、「I don’t like you」だと「あなたことが好きじゃない」ですが、「あなたのことが嫌いってわけじゃない」(好きってほどでもないけど)と言いたかったら、「It’s not that I don’t like you.」と言えます。

劇中ではそれに対応するように、そのあとで「It’s that ~」という表現を使っています。

「~ってわけじゃなくて、~ってことだ」というニュアンスです。

I got that on Etsy.
「Etsyで買ったんだ」

最後にひとつ、おまけ的なフレーズを。

『レッド・ノーティス』で、絵を盗んでいないと言い張るブースがジョークっぽく言い訳するシーンで「Etsy」という英単語が出てきます。

「Etsy」(エッツィー)というのは、手芸やアートなどを扱う有名なアメリカの通販サイトのことです。

だいたい字幕では、こういうサービス名は省略されてしまうので、知っておくと便利ですね。

字幕なしで英語が聞き取れたり、海外で仕事をする際なんかでも、現地の人たちの会話に入りやすくなりますよ!

『レッド・ノーティス』で気になる英単語

『レッド・ノーティス』に出てくる英単語でおもしろいのが、以下の2つの言葉です。

  • crook
  • con man

どちらも「詐欺師」「ペテン師」を表す単語です。

「con」は、それだけで「詐欺」とか「反対の意見」などという意味も表します。

だまし合いのあるようなアクション映画やドラマなんかに、多く登場しそうなカジュアルな表現ですね。

詐欺師といったら

  • fraud

が、基本的によく使う英単語だと思います。

加えて、「crook」「con man」などといったカジュアルな英単語も少しずつ覚えておくと、映画の聞き取りに役立つかもしれません!

映画で英語を勉強するには、以下の記事も参考にしてください。

まとめ

今回は、映画『レッド・ノーティス』から、タイトルの意味や気になる英語表現をご紹介しました。

「Red Notice」という英語は、ふだんの生活で使うことはあまりないと思いますが、映画やドラマなどで出てきたときにぜひ思い出してください。

その他の英語表現も、映画と一緒に覚えてみてくださいね!

セリフ引用:映画『レッド・ノーティス』 →Netflix公式サイト

この記事を書いた人

English LING編集部です。「英語を猛勉強したい社会人のための英語学習メディア」として、さまざまな切り口から実践的な英語力アップに役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。

目次