今回は、新型コロナウィルス(COVID-19)などで話題の「変異株」の英語について、解説していきます!
新しく現れた変異株は英語で「new variant」という表現が使えます。
今回はこの「new variant」をはじめ、変異株に関する英語を、例文もあわせて見ていきましょう。
「new variant」の意味
ウィルスの変異した新しい形を英語で言うときには、「new variant」という英語が用いられます。
- new variant of coronavirus(コロナウィルスの変異株)
- new variant of influenza virus(インフルエンザウィルスの変異株)
「new」は「新しい」を意味し、「variant」は「変異したもの」(派生したもの)を意味します。
これはあくまで「新しい変異株」が出たときに使うと良い表現になります。
以前に出た変異株の話をするときは、「new」は取ってしまって「variant」だけでもOKです。
「variant」だけでも「変異株」を表します。
「new」はすぐイメージできるかと思いますが、この「variant」という単語はなかなか聞き慣れないかもしれませんね。
「variant」はウィルスだけでなく、変異するものを指すとき全般に使えます。
同じ種類であるものの、形や性質が異なったものなどに用いる英単語です。
今回の「new variant」のように名詞としても使えますし、「変異した〇〇」というような形容詞の形でも使えます。
もともとは「vary」(~を変える、変化する)という単語から、それこそ派生した単語が「variant」です。
カタカナでも、似たような派生の形で「バリエーション(variation)」や、「バラエティー(variety)」といった単語もありますね!
日本語で言う「変異株」とは、同じウイルス(同じ種類)の中で、派生した新しい形という意味になります。
つまり、「新しく変異したもの」という意味をこめて、英語では「new variant」という表現になっています。
「変異株」という言葉につられて「change stock」とかにしないように気をつけてください!
「new variant」の使い方・例文
それでは、「new variant」をどんな風に使うのか、例文で見てみましょう。
I’m so scared of the new variant of coronavirus.
「コロナウィルスの変異株がとても怖い」
There are a lot of new variants of the virus around the world.
「そのウィルスの変異株は世界中にたくさんある」
The WHO said it would take a few weeks to understand the impact of the new variant, as scientists worked to determine how transmissible it was.
「WHOによると、科学者たちが感染力を見極める作業を行っているため、変異株の影響を理解するには数週間かかるとのことだ」
(BBC Newsより引用)
「variant」が他の単語と結びつくパターンの例文です。
There is growing concern about other variants.
「他の変異株についての懸念が高まっている」
The Delta variant caused many infections.
「デルタ株はたくさんの感染をもたらした」
このように、他の単語と「variant」を組み合わせて、「変異株」を表現することができます。
「variant」の言い換え表現
「variant」と同じ「変異」を意味する表現として、
- mutation
という単語もあります。
「変異株」のことを指すというよりは、「変異すること」そのものを指すイメージですね。
変異株関連のニュース記事にはよく出てくる単語です。
He said mutations in the variant suggested it may spread more quickly.
「その変異株の変形から、それはより早く拡散する可能性があると彼は述べた」
(BBC Newsより引用)
『ミュータント・タートルズ』などでおなじみの「ミュータント」という言葉はご存じの方も多いと思いますが、これも変異体を表す英語ですね。
「variant」と「mutation」は、ぜひセットで覚えてみてください。
「strain」(種)という単語を使って「new strain」と言うこともありますが、これはどちらかというと「新種」という意味になります。同じ種類から派生した「変異株」ではなく、新しい種類のウィルスに使うことが多い英語です。新型インフルエンザなどは「new strain of influenza」と言ったりしますね。
「VOC」と「VOI」
変異株に関する英語としてもうひとつ注目しておきたのが、「VOC」と「VOI」です。
この2つは、WHO(世界保健機関)が定めている、変異株の懸念具合を現した言葉です。
それぞれ、
- VOC=variant of concern(懸念される変異株)
- VOI=variant of interest(注目すべき変異株)
を表しています。
両方とも「variant」を使った英語になっていますね。
「VOC」のほうが危険度が高い変異株という意味になります。
英語のニュースなどで出てくることが多いと思うので、注目してみてください!
まとめ
今回は変異株について言いたいときに使える英語として、「new variant」を紹介しました。
もちろん「new」じゃなくても、他の単語と「variant」を組み合わせることもできます。
また、「mutation」や、「VOC」「VOI」なども英語のニュースで探してみてください。
あまりコロナウイルスの話題は語りたくないかもしれませんが、英語でコロナの会話をするときの参考になれば幸いです。