英語の語順と文型を、簡単にわかりやすく説明します

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英語の語順と文型を、簡単にわかりやすく説明します

今回は、英語の語順と文型について、簡単に見ておきたいと思います。

日常的な英会話を楽しみたい方も、試験で英語が必要な方も、まずは英語の基礎となる「語順と文型」を知っておくと、より英語の理解が深まります。

英文法の土台となる部分を、この記事で説明していきますね。

語順や文型の話は、深く突きつめると、どんどん複雑になってワケがわかならくなります。

まずは最低限、基礎になるところだけをわかりやすく見ていきましょう!

目次

英語の語順ルールの基本

英語の語順と、日本語の語順の違い

英語の文を作るときの語順(単語の並び方)は、日本語の語順とは違います。

つまり、日本語とは「文の組み立て方」が異なるため、英語が難しく感じてしまうかもしれません。

ですので、まずは英語特有の語順ルールをマスターして、英語の感覚に慣れていきましょう。

それでは早速、例文を見ながら語順を見ていきます。

「私は家でコーヒーを飲む」という文を例に取ってみることにします。

<日本語の語順>

私は 家で コーヒーを 飲む

日本語を文節単位で切ると、こんな感じになりますね。

英語では、この語順が以下のように変わります。

<英語の語順>

私は 飲む コーヒーを 家で

ここで少し、小学校の国語を思い出してみてください。

日本語の文の成り立ちについてです。

  • 「私は家でコーヒーを飲む」

という文は、「~は…する」という文です。

この「~は」に当たる部分を主語といい、「…する」の部分は述語といいます。

主語と述語、きっと小学校で何度か出てきたと思いますが、覚えていますか?

この主語と述語の関係性が、英語では「主語と動詞」として考えられます。

主語と動詞の語順

英語では、「主語→動詞」の順番で、文の骨組みが作られます。

「動詞=日本語の述語」と考えて、先ほどの例文をもう一度見てみましょう。

<日本語>

私は 家で コーヒーを 飲む

<英語>

私は 飲む コーヒーを 家で
I drink coffee at home.

まず主語にあたる「私は」の部分は、日本語も英語も同じ位置です。

対して、述語にあたる「飲む」の部分は、日本語と英語で異なります。

日本語は述語が最後に来るのに対し、英語では主語の次に来るのがわかります。

<日本語>

私は 家で コーヒーを 飲む

<英語>

私は 飲む コーヒーを 家で
I drink coffee at home.

このように、日本語の文で最初と最後をかためる言葉が、英語の文では最初とその次に来るという順番に変わります。

この2番手に来る単語を、英語では「動詞」と言って、ひとくくりにしているわけです。

日本語の述語に当たるもので、英文の「骨組み」になる言葉ですね。

動詞(=英語では述語となる言葉)は、まずは主語の次にくるのが基本です。

ゆくゆくは主語と動詞の間にもいろいろ単語が入ってきますが、基本は「主語→動詞」の順番を意識してください。

そして英文は、この主語・動詞がないと成り立ちません。

文の骨組みとなる主語と動詞があって、初めて「文」ができ上がります。

主語や動詞のない英語はもちろんたくさんありますが、文法の基礎として、まずは「主語・動詞」が必要だと思ってください。

これを意識するだけで、英語の語順もさらにわかりやすくなるはずです。

主語と動詞以外の語順

つづいて、主語と動詞以外の語順の話です。

英語ではまず主語→動詞の語順で英文が作られますが、そのほかの残った言葉は、日本語と逆の順番で書くとわかりやすいです。

<日本語>

私は 家で コーヒーを 飲む

<英語>

私は 飲む コーヒーを 家で
I drink coffee at home.

すごく簡単に言ってしまうと、

  • 日本語の先頭の言葉を英語でも同じに位置に置いて、
  • 最後の言葉を2番目に持ってきたら、
  • あとは後ろから元に戻っていく

というイメージです。

詳しくするためにどんどん言葉を増やすとしたら、日本語の場合は真ん中がふくらんでいくのに対し、英語では後ろがどんどん伸びていきます。

<日本語>

私は 家で 砂糖入りの コーヒーを 飲む

<英語>

私は 飲む コーヒーを 砂糖入りの 家で

I drink coffee with sugar at home.

結論を先延ばしにする日本語に対し、英語は先に言いたいことを言って、おまけは後付けしていくスタイルですね。

すべての文がこうなっているわけではないですが、これが基本的な英文の語順になります。

「まずは「主語・動詞」をすぐ先頭に持ってきて、あとから詳しいことを増やしていく…」

こんな気持ちでいると、英語の語順にもすぐ慣れることができると思います 🙂

5文型で見る語順

語順の基礎がわかったところで、次は文型をからめて語順を見てみましょう。

英文には骨格のような語順の型が5つあり、「5文型」と呼ばれています。

つまり、語順の基本パターンが5つに分類されているということです。

そして、この5文型に当てはまらないものは、すべて修飾語として扱われます。

要するに、おまけですね。

基本5つのパターン+おまけという形で、英文のほとんどができ上がるわけです。

では5文型とはどんな型なのか、実際に見てみましょう。

英文の赤字の部分は5文型に含まれるところで、黒字の部分はおまけです。

第1文型

第1文型は

S V

です。

S(主語)と、V(動詞)のみで成り立つ形です。

第1文型の例

I walk.
「わたしは歩く」

I sleep in bed.
「わたしはベッドで寝る」

I go to school by bus.
「私はバスで学校へ行く」

赤字にしてある部分が主語と動詞の部分で、そのほかはすべて修飾語としてカウントされます。

基本的に、前置詞(in, to, at, byなどなど)がついているものは修飾語だと思ってください。

つまり、おまけ部分ですね。

第2文型

第2文型は

S V C

です。

S(主語)と、V(動詞)に加えて、C(補語)が入ります。

補語というのは、そのものの様子を表す言葉だと思ってください。

つまり、主語とイコール関係が成り立つものです。

よく知られているのは、be動詞を使って「~は…です」を表す文ですね。

第2文型の例

I am Tom.
「わたしはトムです」

He is my friend.
「彼はわたしの友達です」

She looks angry with me.
「彼女はわたしに対して怒っているように見える」

「~は…です」という文のほか、「~は…に見える」とか、「~は…のように感じる」などもこの文型に当てはまります。

第3文型

第3文型は

S V O

です。

S(主語)と、V(動詞)に加えて、O(目的語)が入ります。

目的語とは、「~を」に当たる部分です。

「~を…する」というのが普通ですので、動詞の後ろに目的語がきます。

第3文型の例

I study English.
「わたしは英語を勉強する」

I like him.
「わたしは彼が好きだ」

I play soccer with my friends after school.
「わたしは放課後に友達とサッカーをする」

「わたしは彼が好きだ」という文は、日本語にすると「~が」を使っていますが、意味的には「彼を好き」ということですよね。

よって、ここでは目的語として考えます。

動詞だけでは意味が通りにくい(説明が足りない)ものに、目的語が必要となります。

第4文型

第4文型は

S V O O

です。

S(主語)V(動詞)O(目的語1)O(目的語2)です。

目的語が2連チャンします。

「~に…を」という形で、「~を」の前に「誰に」もしくは「何に」に当たる部分が加わります。

第4文型の例

I give him a present.
「わたしは彼にプレゼントをあげる」

I sent you an e-mail yesterday.
「わたしは昨日あなたにEメールを送った」

My father bought me a camera for my birthday.
「わたしの父は誕生日にわたしにカメラを買ってくれた」

<この形をとる主な動詞パターン>

  • give A B 「AにBを与える」
  • send A B 「AにBを送る」
  • buy A B 「AにBを買う」
  • show A B 「AにBを見せる」
  • cook A B 「AにBを作る(料理する)」

などなど…

第5文型

第5文型は

S V O C

です。

S(主語)V(動詞)O(目的語)C(補語)です。

目的語と補語にイコール関係が生まれる場合、この文型が当てはまります。

あまり多く出てくる文型ではないので、メジャーなものだけ頭に入れておきましょう。

第5文型の例

Her song makes me happy every day.
「彼女の歌は毎日わたしを幸せにする」

I call the dog Pochi.
「わたしはその犬をポチと呼ぶ」

I left the door open when I went out.
「わたしは外出したとき、ドアを開けっぱなしにしてきた」

<この形をとる主な動詞パターン>

  • make A B 「AをBにする」
  • call A B 「AをBと呼ぶ」
  • leave A B 「AをBのままにしておく」
  • find A B 「AをBだと思う(わかる)」
  • feel A B 「AをBだと感じる」

などなど…

英語の語順に慣れるための簡単なトレーニング法

どうしても英語の語順に慣れることができない……

そんな悩みをお持ちの方に、すごく簡単にできる語順のトレーニング法を紹介します。

やり方は簡単。

日本語を英語の語順でしゃべるだけです!

日本人の頭の中は日本語の語順で満たされているので、どうしても英語の語順を見ると、ワケがわからなくなってしまいます。

普段使ってない言葉のパズルをやってるみたいですね(;’∀’)

そこで、いつもとは違う語順に慣れるためにも、まずは普段使い慣れている日本語で語順を変えてみるわけです。

たとえばこんな感じです。

I study English for 2 hours every day.
「私は 勉強する 英語を 2時間 毎日」

 

She went to the hospital by car.
「彼女は 行った 病院に 車で」

 

They have to practice the piano after breakfast.
「彼らは しなければならない 練習する ピアノを 後で 朝食の」 

身近にある英文を見ながら、英語の語順で、ゆっくり日本語を読んでみてください。

慣れてきたら、英語を読むと同時に、頭の中で日本語を言ってみましょう。

そしてさらに慣れたら、だんだんと日本語を消していきます。

  1. 日本語を英語の語順で読む
  2. 英語を読みながら、日本語を頭の中で言う
  3. 英語を読んで、日本語は考えない

という順番です。

語順が苦手な人は、ぜひ試してみてください。

まとめ

今回は、英語の語順と文型について簡単に説明しました。

英文がどんな構造になっているのか、基礎的な組み立て方がわかっていただけたかと思います。

文型というものを説明しましたが、「文型を説明できるようにならないとダメだ」と言いたいわけではありません。

文型を必死に覚えたところで、実際の会話でしゃべれなかったら意味がありません。

あくまで参考程度に「ああ、こんな作りになってるのね~」くらいにとどめておけば大丈夫です。

もっとも意識したほうがいいことは、すべての文で主語と動詞が中心にあるということです。

その後ろに、細かい情報がどんどんつけ足されていくイメージですね。

長文を読むときやリスニングをするときでも、「大事なことが最初に来て、どんどん情報が付け足されていく」という考え方が非常に大事です。

頭で英文の意味を処理するときには、最初の単語から順番に意味を取っていくことを心がけてみてください。

そうすることで、意味を解読するスピードが格段に速くなるはずです!

最初のうちはなかなか慣れないでしょうが、意識するだけでどんどん変わってきます。

慣れないうちは、日本語を英語の語順でしゃべってみるという練習方法もやってみてください。

英語の語順がどういう仕組みなのかを頭に入れておけば、これからの英語学習もスムーズに進むはずですよ^^

▼文法が苦手な方はこちらも参考にしてください。

この記事を書いた人

English LING編集部です。「英語を猛勉強したい社会人のための英語学習メディア」として、さまざまな切り口から実践的な英語力アップに役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。

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