この記事では、TOEIC試験が直前にせまった状況で、どんな対策をすればいいのかオススメの方法を解説します。
- 「もうすぐTOEICだけど、何を中心に勉強すればいいかわからない!」
- 「本番まで1週間だけど、今から伸びるのか?」
- 「全パート分見てるヒマなんてない!どうすれば!?」
と焦っているあなたは、ぜひ最後まで目を通してください。
ピンポイントで絞った、直前のTOEIC対策に活用していただければと思います。
本番ギリギリまで対策をして、意味があるのかと思われる方もいるかもしれません。
直前になってしまい、「こんなんだったらもう勉強しないでいっちゃえ!」とヤケになっちゃうかもしれませんね。
ですが、本番の直前だからこそ、最後の一押しで100点も200点も点数が変わることだってあります。
直前ならではの対策を行って、ガツンと最後に悪あがきして、点数を伸ばしてやりましょう!
直前にやるTOEIC対策の基本的なコツ
本番直前の対策をする基本的なコツとしては、全体的に勉強しないことです。
全体的にというのは、たとえば
- パート1からパート7までを細かく勉強する
- 文法書を最初から見直す
- 単語帳1冊を覚えようとする
などなど。
本番前の限られた時間、おそらく丸1日をTOEICに費やせる人は少ないと思います。
TOEICに人生かけてるならそのくらいやってもいいでしょうが、大半の人はTOEICのためだけに生きているわけではないですよね。
1日のうちの空き時間で、少しでも点数を伸ばせるように勉強していかないといけません。
学業や仕事などの本業があるかたわらで、うまく時間を見つける必要があるわけです。
そのために大事なのは、少しの時間しかない中で、たくさんのことを一気にやろうとしないことがポイントです。
仮に、あと1週間で本番、1日の勉強時間は2時間が限界だとしましょう(もしかしたら、これでも多いほうかもしれませんね)。
すると本番までに確保できる合計の勉強時間は、残り「14時間」です。
ここで、パート1からパート7までそれぞれ1時間ずつ見たとして7時間。
文法と単語帳で7時間かけたとしましょう。
実際にやってもらうとわかると思いますが、正直1パートに1時間しかかけられなかったら、
- 問題を解いて
- 解説を見て
- 復習して
このサイクルを1回通すくらいができるかできないかのレベルだと思います(本当は2時間くらいかけるのがちょうどいいです)。
それからさらに文法を見たり、単語を見たりしていたら、意識があっちこっちに飛んでしまって、学びが浅くなってしまいます。
もちろんやらないよりはマシですが、これではやったことに満足してしまって、知識が定着しません。
1ヶ月くらいかけて土台作りをしてきたり、すでに文法も単語も完ぺきで英語が得意だったりするならいいですが、そうでもない限り、直前の対策であらゆることをやろうとするのは得策ではありません。
じゃあ、どうすればいいのかというと、その逆です。
- 「部分的に集中していく」
ということです。
限られた時間で少しでも確実に点数が取れるように伸ばしていくこと。
ピンポイントで確実に知識とテクニックをモノにして、点数アップにじかにつながるようにしていきます。
急所を狙って攻撃していくような、そんな感覚ですね(笑)
基本的なコツとしては、全部を広くやろうとするのではなく、やることを決めてそれだけに集中していくことです。
では実際にどこを中心にして見ればいいのか、僕のオススメ対策方法を解説していきます!
TOEIC直前対策1. パート5を中心に
各パートの中で、直前の対策をするのにもっともオススメするのは「パート5」です。
パート5はスキマ時間にサクサク勉強でき、かつ単語や文法をあわせて覚えられるので、他のパートにも役立てることが可能だからです。
他のパートは、リスニングを含めて、なかなか時間を取るのが難しいですよね。
机に座って、「さあ、やるぞ!」と気合を入れて、問題を解いていくと思います。
特にリスニングなんて音声を聞かないといけないわけなので、静かなところじゃないとなかなかできません。
パート6も7も、長文をじっくり読む必要があるので、体力(読む気合?)がいります。
しかし、パート5だけは違います。
通勤の電車の中でも、スマホひとつでパッパッと対策できるパートです。
スキマ時間を使うのであれば、パート5の穴埋め対策をするのが素早く、効率的にできます。
- 「たった30問しかないのに、そこだけやっても点数上がらないんじゃないか?」
と思われたかもしれませんね。
パート5を満点近くにすることももちろん大事ですが、ここでのポイントはパート5だけを伸ばすことではありません。
パート5に集中することで、文法と単語の両方を素早くカバーして、他のパートに応用することです。
パート5は問題を解くのに数秒から数十秒、遅くても1分以内には終わります(というか、終わらせてください)。
問題演習を早く終わらせられる分、そこに出てきた文法や単語をチェックする「復習」に時間を割くことができるわけです。
間違えた問題をしっかり復習することが、「全パート共通の勉強」となるわけです。
パート5以外のセクションでも、文法と単語は絶対に必要です。
僕自身、パート5で覚えた表現が他のパートでも役立ったことにより、点数を伸ばすことができました。
そういう意味で、パート5に集中することは、パート5だけの点数アップとしてやっているように見えて、実は他のパートの勉強にもなってるんですね。
結果、「全体の点数アップ」も期待できるということです。
なので、どのパートに集中しようかと迷っている場合は、ぜひともパート5に力を注いてみてください!
スマホのアプリでも、パート5だけに特化したアプリは多く出ていますし、小型のテキストを使ってもいいでしょう。
「特急シリーズ」は持ち運びもしやすく、スキマ時間にも見られるのでオススメです。
基礎文法をやりたい方向け↓
基礎ができていて、問題数をこなしたい方向け↓
TOEIC直前対策2. 長文の解き方をルール化する
パート6やパート7などの長文問題、とくにパート7のダブルパッセージ問題なんかは、本番前にあらかじめ解き方を決めておきましょう。
実際に長文を読んで練習しまくるのではなく、その前に「解く順番」を自分の中でルール化しておきます。
どこから手をつけるのか、問題を見た瞬間に機械的に動けるように、問題を解くやり方をパターン化しておくということです。
たとえば僕の場合、
- 長文の本文を最初から最後まで速読で全部読む
- 最初の問題と、選択肢を全部読む
- 解答に見当をつけた状態で、長文の最初のほうを読み直す
- 解答を確定させる
- 次の問題へ行って、同じことを繰り返す
……
という順番で、長文を解いています。
ただし、これが時間ギリギリになってしまったときは
- 最初の問題を読む(選択肢は読まない)
- 長文本文の最初のほうを読む
- 選択肢から解答を選ぶ
といった具合に、時間を短縮して解いていきます。
時間のあるときとないときとで、パターンを変えているということです。
決して、この解き方が良いと言っているわけではありません。
人によって、合う合わないがあります。
- 問題を先読みする
- 長文を読みながら解く
- 長文を先読みする
など、長文の解き方やコツは様々です。
様々ある中で、どれがもっともいい解き方なのかというのは、正直人それぞれなんですね。
問題先読みがいい人もいれば、本文先読みがいい人もいます。
英語を読むスピードによっても変わってくると思います。
なので自分にもっとも合ったやり方、一番解きやすい解き方で、長文を攻略していけばOKです。
ただ、その自分にもっとも合ったやり方がわかっていないと、大変なんですね。
試験本番のときになって、
- 問題を先に読むか……
- 長文を先に読むか……
などと少しでも迷いが生じたら、その時間と脳の労力がもったいないです。
このムダを省くために、本番前までにしっかりと長文攻略のための「自分ルール」を作っておきましょう。
直前の対策としては、長文が読めるようになることではなく、自分に合った長文の解き方を見つけて、パターン化しておくこと。
そして、本番では迷うことなくそのルールにそって、長文に全力で取り掛かれるようにすることがポイントです。
先ほどもお伝えしたパート5のスキマ勉強をしっかりやれば、長文に出てくる単語や文法も少しはわかるようになります。
長文を全文読んで練習しなくても、パート5対策だけでもある程度の語彙力は上がるわけです(もちろん本当は全文読んだほうがいいですが、あくまで時間がない中での話です)。
それよりも、テクニック的なことをしっかり磨いておくことで、TOEICの点数は思いもよらず伸びやすくなりますよ。
本番直前の時間ギリギリのときには、長文を通しで解くのではなく、「解き方の自分ルール」を作ることに集中してみてください!
TOEIC直前対策3. 公式問題集を使って2日前に模試をする
そしてもっとも重要なのは、公式問題集で模試をすること。
どれだけ時間がなかったとしても、最初から最後まで通す「模試」は、最低1回はやっておきましょう。
注意点としては、
- 時間は絶対に厳守
- 途中でトイレなど、休憩を絶対にしない
- マークシート形式で行う
などなど、とにかく本番と同じ環境を作ることです。
この模試は、英語力を上げるために行うのではなく、TOEICという試験そのものに「慣れる」ために行うものです。
1回でも本番と同じ「通しの環境」でやっておくことで、頭も身体もTOEICという試験を経験することができます。
このときの点数は気にしなくていいので、とにかく「慣れ」を目標にして、やってみてください。
TOEICは過去問が出ていないので、もっとも近い公式問題集を使うことをオススメします。
過去問ではないですが、TOEICという試験形式に慣れるには、もってこいのテキストです。
この「模試」ですが、試験本番の「2日前」にやっておくのがオススメです。
逆に言えば、本番の2日前は模試以外やらなくてOKです。
やるとしたら、単語帳を開くくらいですね。
時間がなかったとしても、むりやりにでも2時間を作って、ぜひ模試をやってください。
2日前にどうしてもムリなのであれば、3日前にやりましょう。
「え、前日は?」と思われたかもしれませんが、前日は何もやらなくて大丈夫です。
前日は単語や熟語の見返しをするくらいにして、基本的には頭を休めておいてください。
前日に無理して模試をやってしまうと、ムダに疲れて本番が嫌になってしまうので(-_-;)
- 2日前は模試
- 前日は休み
- そして本番
という流れにして、本番にのぞんでみてください!
まとめ
今回は、TOEIC直前の対策について、オススメの方法を紹介しました。
基本的にはパート5の対策に集中していきましょう。
そして長文の解き方ルールを決め、2日前には必ず模試を行ってください。
リスニングよりもリーディングのほうを補って、点数アップを狙っていく感じですね。
これだけでも、直前の対策としてかなり効果を上げられるはずです。
この記事を読まれている時点ですでに時間がない状態なんじゃないかと思います。
これを読み終わったら、早速パート5対策から集中してやっていってくださいね!
それでは、TOEIC本番がんばってください!
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